蒸しタオル法(43℃の温熱効果)

癌を撃退する温度43℃の優れた療法

 

 

蒸しタオル法と氷を使った冷却法は慢性疾患から急性疾患まで幅広く使用できる、当院お勧めの療法です。

(※但し急性期の発熱や炎症状態が著しい場合は使用を中止する場合があります)

 

 

蒸しタオル法

 

血液の循環を促し、痛みや不快感などの症状を緩和し、自然治癒力を促進させるための補助療法として大変優れた効果が有ります。

 

(原理)

 

症状の出ている処に、直接、熱い蒸しタオルを当て、冷めたら又熱くして当てることを数回(三〜五回程度)繰り返します。

 

夏季5分、春・秋4分、冬3分(各3~5セット)

 

蒸しタオルを当て始めた時は熱いタオルが、数分後には冷めてきます。この数分間に起こる温度の差が筋肉をゆるめ、血液や体液の循環を促進して、痛みや不快感の原因になっていたこれらの老廃物が、体外に排出されることにより、症状が緩和されます。

 

①少し熱めの蒸しタオル(43℃以上)の熱を肌から深部に浸透していくと→

 

②内部は熱がこもり、表面の皮膚が冷えてくるので熱を外に逃げないように皮膚が蓋をした状態になります→

 

③この工程を繰り返すことにより、深部まで熱が届きます→

 

④骨膜にその温度が届くと骨膜の反射により深部から体表に向けて新たな熱が反射されるようになり、筋肉を緩める効果が持続し炎症が治まります。

 

 

<やり方>

 

1. 準備するもの

 

普通のタオルで、少し厚手のものを使います。

  

2. 蒸しタオルをつくる

 

(やけどをしないように、ゴム手袋などを使用してください)

 

 

①熱湯を使う場合

 

熱湯に浸したタオルの両端を持ってねじりながらしぼります。

 

 

②電子レンジを使う場合

 

たてに四つ折りにしたものに水をたっぷり含ませ、軽くしぼって、一分ほど加熱します。

 

 

③蒸しタオルの大きさ

 

四つ折りしたものをさらに半分に折った程度の大きさにします。

 

 

3. 当てる処

 

①後頭隆起の下のくぼみから首にかけて当てます。

 

②症状のある処に直接当てます。

 

 

4. 時間と回数

 

1枚のタオルを使用し、3〜5分症状のある処に当て、冷めてきたら再度温めて3〜5回繰り返します。

 

 

5. 一度で症状の改善が出来ない場合

 

時間を置いて繰り返します。 大人は8時間おき、子供は6時間おきに行ないます。

 

 

<目 的>

慢性痛など、つらい時はまずはこの療法

 

 

1. 後頭部にあてる場合

 

後頭隆起の下のくぼみ(ぼんのくぼ)から首にかけて蒸しタオルを当てます。

 

 

ここは延髄と呼ばれる部分で、神経が背骨から脳につながり、血管や心臓、消化器、呼吸器など、生命維持にかかわる中枢部分となっています。

 

 

そこに刺激を与えることによって、脳への血流がよくなるだけでなく、自律神経の働きなどが正常に調節されてきます。 また、子供がひきつけなどを起こした時など、意識を回復する場合にも用いることがあります。

 

 

【効 用】

 

頭痛・風邪・発熱・歯痛・中耳炎・花粉症・精神的イライラ・ストレスによる肩こりなどの症状が緩和されます。

 

 

2. 症状のある処へ直接当てる場合

 

痛みや不快感のある処へ直接蒸しタオルを当てます。生理痛・便秘などわかりにくい場合はご相談下さい。

 

 

【効 用】

 

アトピー性皮膚炎・ゼンソク・眼精疲労・肩こり・腰痛・関節炎・便秘・腹痛・生理痛などは、直接蒸しタオルを当てると効果的です。

 

 

【注】アトピー性皮膚炎の場合は、蒸しタオルを当てることによって、ひどくなったように見える時期がありますが、それは一時的なものです。 熱→温→冷→熱の温度変化が刺激となって、汗腺や毛穴が拡張するため、詰まっていた代謝物が出てきて、ひどくなったように見えることがありますが、出しきってしまえば落ちついてきます。