俯瞰(ふかん)

 

【本当の「氣」とは】という記事で、「気ではなく、氣を使うこと」と、「氣はトーラスのエネルギーなのでトーラスをイメージする」という話をさせて頂きます。

 

それはそれで非常に重要なんですが、この「氣のエネルギー」をさらに強めて、より広範囲に出している人がいます。

 

そういう人はなぜそういうことが出来るのかというと、一般の人とは違った脳の使い方をしているんです。

 

何が違うのかというと、使っている脳の部位が違うんです。

 

脳は大まかに言うと、大脳新皮質、大脳辺縁系、脳幹という三層構造になっています。

 

いわゆる、理論理屈などを司る部位が大脳新皮質で、感情的な部分が大脳辺縁系、そして、生命機能全般と本能部分を司っているのが脳幹と言われる部位です。

 

偉人や聖人と言われる人たちは瞑想をする習慣がある、と言いますが、なぜ瞑想するかご存知ですか?

 

実は、瞑想をするのは大脳(新皮質、辺縁系)の雑念を止め、脳幹に意識を集中するためなんです。

 

脳幹はインスピレーションや直感なども司っていると言われています。

 

偉人や聖人と言われる人々は、「大脳の動きを止めると直感力が高まり、インスピレーションも得やすい」ということを体験的に知っていたんだと思います。

 

あのスティーブ・ジョブスも瞑想の習慣があったのは有名な話ですよね。

 

だから皆瞑想をしていたいんです。

 

そして、氣のエネルギーを強めることについても、実はこの脳幹が重要な機能を担っています。

 

つまり、氣のエネルギーが強く、それを広範囲に広げている人は、脳幹を使っているんです。

 

例えば、あなたが今座っているとするなら、そのあなたが座っている状態を後頭部の斜め3m上から眺めているようなイメージをしてみて下さい。

 

つまり、あなたの意識を後頭部の3m斜め上に置く、ということです。

 

3mでも5mでも何でもいいのですが、あなたの目の前を意識しながらも、同時にその自分も俯瞰(ふかん)して見ている感じです。

 

慣れていないと難しいかもしれませんが、いわゆる達人と言われている人や、一流スポーツ選手、スタジアムでコンサートをするようなアーティストの方々などは、大概これに近いことをやってます。

 

例えば、サッカー選手でも司令塔としての役割を持つ一流選手などは「鷹の目を持つ」なんて言われています。

 

で、そういう選手は「なんでそこでそんなパス出せるの?」なんて感じるパスを出したりしますよね。

 

常に意識が俯瞰してるからです。

 

何万人という人数を一つにまとめるアーティストもそう。

 

俯瞰ポジションに意識を置きながら、お客さん全体と他のアーティストの状態、位置などを捉えているはずです。

 

達人クラスのネイティヴアメリカン(インディアン)は常に100mほど上空に意識がある、と言います。

 

そして、そのクラスの達人になると、3キロ離れたところにいる狼の群れが自分の存在に気づいたということを察知するほどの能力らしいです。( ゚ ▽ ゚;)

 

そうなるともう超能力者ですが、実際、脳幹にはそのような力が秘められているんです。

 

そして、その脳幹を活性化する方法の一つが「意識を俯瞰に置く」ということで、それはイコール「氣のエネルギーを強める」ことにもなるんです。

 

脳幹のパワーを確認するためにこんな実験やってみてください。

 

これは過去のセミナーでやった実験ですが、私の腕の上に男の人が全体重を乗せて押さえています。

 

これを普通に上げようとすると、当たり前ですがほとんど上げることが出来ません。

 

しかし、意識を10m後頭部上の俯瞰ポジションに置いてみると、実は簡単に腕が上がってしまうんです。ヽ(*'0'*)ツ

 

やってみたらわかります。(*^.^*)

  

それだけ秘めたエネルギーが脳幹にはあるということです。

 

ちょっと話が逸れましたが、いずれにしても意識を俯瞰ポジションに置くと脳幹が活性化し、本来眠っていた力や氣の力も強まるんです。

 

ですので、【本当の「氣」とは】という記事でご紹介したように、良い氣のエネルギーがトーラス状に広がるイメージをするのに加えて、意識を俯瞰ポジションに置いて、さらに強く、広範囲にエネルギーが広がるイメージも時々で構わないので持つようにして下さい。

 

そうすれば、あなたから発せられる良い氣のエネルギーはさらに強まり、そのエネルギーがさらに広範囲に良い影響を与えます。